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設計のブログ

日々是設計 No.30

渋墨の黒板塀と業務用エアコンの室外機カバー

2023-12-15
縁あって、藤沢市西富の遊行寺様にて境内の改修工事をしています。

藤沢の隠れパワースポットとして信仰の厚い宇賀神社と、檀家様の墓地とが
隣り合っている場所に目隠しの板塀をつくりました。

杉板目材に日本古来の「渋墨(しぶすみ)」という塗料を塗っています。
柿渋に松のススを混ぜた防腐効果のある天然塗料で、真っ黒くマットに仕上が
ります。(4~5回塗っています)
こちらは風通しと目隠しを兼ねた大和張りの板塀ですが、板の張り方を変え
れば、トレンドのモノトーン住宅にもよく映えるウッドフェンスになります。
また、メンテナンスや更新が必須となる木製品ですから、脚部はコンクリート
基礎と特注亜鉛メッキの金物を使い、木部のみのやり替えができる作りにしました。


業務用エアコンの室外機って、大きくて威圧感ありますよね。ここには木製の
カバーをつくりました。転倒防止のためコンクリート床に固定しているけど、
点検のときには簡単に着脱できる設計です。屋外での耐久性が高く、かつ軽量で
扱いやすいエステックウッドという木材で製作しています。


Before
After
黒板塀のてっぺんが段々になっているのは、坂道の地形に合わせて作ったからで
すが、違和感なくおさめるのに苦労しました!こんなふうに機能とデザインを両立
できるのもオーダーメイドのよいところです。建物周りで不便を感じていませんか?
改善するお手伝いをしますので、お気軽にご相談ください。


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